ナトリウムポンプ、すべての細胞ではNa+/K+濃度の維持に、合成したATPの30%(ニューロンでは70%)を消費する
Na+/K+-ATPアーゼ(英: Na+/K+-ATPase, NAKA)は、2種のサブユニットからなる細胞膜輸送系の膜貫通タンパク(EC 3.6.3.9)である。
この酵素は、細胞内でのATPの加水分解と共役して細胞内からナトリウムイオンを汲み出し、カリウムイオンを取り込むので
ナトリウム-カリウムポンプ(Na+/K+ポンプ)または単にナトリウムポンプ(Na+ポンプ)とも呼ばれ、ヒトのすべての細胞でみられる共通の構造である。
Na+/K+-ATPアーゼは1回毎に細胞から3Na+を汲み出して2K+を汲み入れるためその都度正電荷を1個細胞外に放出する電位発生的な対向輸送を行っている。
脂質二分子膜は水を透過するため動物細胞はNa+/K+ポンプによって浸透圧と含水量を調節している。
Na+/K+ポンプによって作られる膜電位(Em)はニューロンでは神経刺激になり、また別の細胞ではグルコースやアミノ酸の能動輸送の自由エネルギーを供給する。
すべての細胞ではNa+/K+濃度の維持に、合成したATPの30%(ニューロンでは70%)を消費する。
Wikipediaより
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