大量のアルコールは高血圧、糖尿病、免疫低下などのリスクあり

大量のアルコールは高血圧、糖尿病、免疫低下などのリスクあり

コルチゾールはホルモンの一種で、過剰になると高血圧、糖尿病、免疫低下などの原因になります。

コルチゾールは日中、昼間に増加し、夜間は減少しますが、アルコールを大量に摂取するとこのサイクルがくずれるようです。

The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism

The Relationship between Alcohol Consumption and Cortisol Secretion in an Aging Cohort

https://academic.oup.com/jcem/article/93/3/750/2598270

によると

男性では、コルチゾールと 1 週間あたりのアルコール摂取量との間に正の関連がありました (消費されたアルコール 1 単位あたりのコルチゾールの 3% 増加; P = 0.010)。

大量飲酒者の 1 日のコルチゾール低下の傾きは減少し (大量飲酒者 β = -0.155、中程度飲酒者 β = -0.151)、大量飲酒者の HPA 軸の制御が低下していることを示しています。

女性では、コルチゾール覚醒反応は、中程度の飲酒者 8.69 nmol/リットル (7.72–9.67) と比較して、大量飲酒者では 14.15 nmol/リットル (9.12–19.17) であった (P = 0.037 )

結論:

この研究は、アルコール摂取が HPA 軸の活性化と関連していることを示唆しています。

これらの結果は、その日のアルコール摂取によるものではなく、大量飲酒グループにおける HPA 軸の慢性的な変化を示唆しています

 

夜間に減少しなくなるとコルチゾールが過多傾向になり肥満、糖尿、免疫低下の可能性があります。

肥満 糖尿病 生活習慣病

 

コルチゾールの分泌曲線

ファイル:Change in plasma cortisol cycle over 24 hours.jpg

コルチゾール

コルチゾール(Cortisol)は、副腎皮質ホルモンである糖質コルチコイドの一種。

炭水化物、脂肪、およびタンパク代謝を制御し、生体にとって必須のホルモンである。3種の糖質コルチコイドの中で最も生体内量が多く、糖質コルチコイド活性の約95%はこれによる。ストレスによっても分泌が亢進される。

分泌される量によっては、血圧や血糖レベルを高め、免疫機能の低下や不妊をもたらす。 

コルチゾールは胃酸分泌を活性化させる。

朝6時ごろから分泌が増加し、10時頃ピークになり夕方にかけて減少するる。

持続的なストレスによってコルチゾールが高い状態になることがある。

その場合、体の制御ネットワークにさまざまな物理的不調をもたらす可能性がある。

コルチゾールレベルの増加要因

    ストレス

    睡眠不足

    共感

    カフェイン(お茶やコーヒーなどに含まれる)

    甘草(偽性アルドステロン症。甘草の含まれている漢方薬など)

コルチゾールレベルの減少要因

    ホスファチジルセリン(大豆レシチンに含まれる)

    厚朴エキスと黄柏エキスの組み合わせ

    トンカットアリ

コルチゾール高値

コルチゾール高値では、クッシング病、クッシング症候群、グルココルチコイド不応症、異所性ACTH産生腫瘍、異所性CRH産生腫瘍、糖質コルチコイド不応症などが疑われる。 

コルチゾール低値

コルチゾール低値では、アジソン病、先天性副腎低形成症(IMAge症候群、ACTH不応症、Triple A症候群(Allgrove症候群))、先天性副腎皮質過形成症、副腎性ACTH単独欠損症、シーハン症候群、ACTH非産生性の下垂体腫瘍、下垂体性副腎皮質機能低下症、視床下部性副腎皮質機能低下症などが疑われる。

Wikipediaより

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