東北大学：酸化ストレスが腎臓病悪化の原因、新たな治療法へ期待

東北大学の研究グループは、酸化ストレスが腎臓病を悪化させ、慢性腎臓病の発症・進行に繋がることを明らかにしました。この発見は、慢性腎臓病の新たな治療法開発に繋がる可能性を秘めています。

酸化ストレスとは、体内で活性酸素と呼ばれる物質が過剰に発生し、細胞を傷つける状態です。腎臓が障害を受けると、大量の活性酸素が発生し、腎臓機能を低下させてしまいます。

研究グループは、マウスを用いた実験で、酸化ストレスを抑制する薬を投与することで、腎臓病の進行を抑制できることを示しました。この結果から、酸化ストレスを標的とした新しい治療法の開発が期待されます。

慢性腎臓病は、わが国の成人8人に1人が発症する国民病です。根本的な治療法はなく、進行すると透析が必要となるため、患者さんの生活の質を大きく低下させます。

今回の研究成果は、慢性腎臓病の患者さんにとって大きな希望となるものです。今後、酸化ストレスを抑制する薬の臨床試験が進められ、新たな治療法が開発されることが期待されます。

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