活性酸素と認知症：酸化ストレスから脳を守る方法

活性酸素とは、体内で発生する不安定な酸素分子です。活性酸素は、細菌やウイルスを撃退する役割がある一方で、過剰に発生すると細胞を傷つけ、老化やさまざまな病気の原因となります。

認知症は、記憶力や判断力などの認知機能が低下し、日常生活に支障をきたす疾患の総称です。近年、この認知症の発症リスクに酸化ストレスが大きく関与していることが示唆されています。

酸化ストレスと認知症の関係

脳の神経細胞は、活性酸素に対して非常に脆弱です。活性酸素は、神経細胞の膜を酸化し、細胞死を誘発します。
アルツハイマー病患者の脳では、活性酸素種のレベルが上昇し、抗酸化酵素の活性が低下していることが観察されています。
酸化ストレスは、アミロイドβタンパク質の蓄積を促進する可能性があります。アミロイドβタンパク質は、アルツハイマー病の脳に蓄積される異常なタンパク質です。

これらの研究結果から、酸化ストレスは認知症の発症や進行に関与していると考えられます。

酸化ストレスから脳を守る方法