要約
2015年の国家予算、96兆円のうち、ほぼ半分の41兆円を医療費として支出している。
その1/3がメタボリックシンドローム関連。
食生活の改善、運動の習慣化、検診が課題。
病気の予防段階に適切なアプローチが必要。
虎ノ門病院で1985年から2005年の20年間のデータで酸化ストレスとメタボリックシンドロームの関連が示唆された。
酸化ストレスとは、体内の酸化還元のバランスが崩れて酸化作用が優位担った状態。
酸化ストレスには活性酸素種(ROS)が関与し、それらはミトコンドリアや呼吸系で産出する。
酸化ストレスは糖尿病、腎臓病、動脈硬化、非アルコール性脂肪性肝炎などに関与する。
特に膵臓(すいぞう)は酸化ストレスに対する抵抗性が弱くその結果、腎臓からのインスリン不足となり高血糖からの糖尿病とつながる。
肌に対しては活性酸素により酸化した細胞が新陳代謝の低下をおこし、コラーゲンの生成不良、肌のターンオーバー期間の乱れ、メラミンの蓄積などを起こす。
アルツハイマーについても糖の代謝や酸化ストレスが関与していることが指摘されている。
疲労の原因としては酸化ストレスが疲労因子のFFタンパク質を増加させる。
・根本的な解決方法
ROSに対して外部から電子を与えることが根本的な解決方法となる。
水に電子を付与する装置は開発済み。
・臨床試験と結果
10名のガンと糖尿の患者で施行した。
3週間、電子水を飲用。
酸化ストレス量の指標のdROMが低減。
抗酸化力BAPは向上した。
従って、電子水は、酸化ストレスを軽減したと考えられる。 |