生体の血液の酸塩基平衡は一定のpH (7.4) になるように保たれている。

生体の血液の酸塩基平衡は一定のpH (7.4) になるように保たれている。

2018年11月9日 オフ 投稿者: レイラボ株式会社

生体の血液の酸塩基平衡は一定のpH (7.4) になるように保たれている。

平衡を酸性側にしようとする状態をアシドーシス (en:acidosis)、平衡を塩基性側にしようとする状態をアルカローシス (en:alkalosis) と言う。

血清pHが7.4未満になった(低下した)状態をアシデミア、7.4より上になった(上昇した)状態をアルカレミアと言う。

ともに全身の細胞にとっての環境の異常であり、高度なものでは呼吸抑制から死に至ることもある。

これらのpH異常は呼吸不全や腎不全など重篤な疾患の結果として生じるため治療の指標になる。

通常、酸塩基度が厳密に保たれているのは血液中に含まれる緩衝系の働きによる。

緩衝系を代表し、最も大きな緩衝効果を持っているのが重炭酸イオンHCO3-である。

水素イオンH+をうけとって

HCO3-+H+→CO2↑+H2O

と二酸化炭素の形で排出することができるからである。

この重炭酸イオンを産生しているのは主に腎臓の尿細管である。

・呼吸性アシドーシスは呼吸不全によって二酸化炭素が体内に蓄積したために起こるアシドーシスである。

・代謝性アシドーシスとは酸性物質が排泄されない、不揮発性酸性物質が過剰に産生されている、重炭酸イオンが排泄されているなどの理由から起きるアシドーシスである。

アシドーシスとは

酸性血症ともいう。

正常人の動脈血は水素イオン濃度 (pH) が 7.35~7.45の間に保たれているが,種々の原因で pHが 7.35以下になっている状態をいう。

代謝性アシドーシスと,呼吸性アシドーシスに大別される。代謝性アシドーシスは,肝臓の処理能力の低下のため,酸性の代謝産物が多量に存在する場合や,あるいは反対に生産過剰の結果として起り,pHが低下するだけでなく,血中の二酸化炭素も減少している。

呼吸性アシドーシスは,肺や腎臓からの二酸化炭素などの排泄を十分にできないような場合に起り,pHは低いが,血中の二酸化炭素は正常よりも多くなっている。健康保持には弱アルカリ,つまりアシドーシスと反対のアルカローシスの状態が望ましいとされている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典